■ 音読による学習効果は後になって分かる

今回は国語学習・英語学習における音読の重要性についてお話しします。勉強嫌いなお子さんには音読だけでも毎日の日課に組み入れてはいかがでしょうか?

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※画像はイメージ 画像:足成

■ 無意識に訴えかける音読の効用

国語・英語、さらには古文・漢文…。これら言語に関する教科の学習においては音読を取り入れることがとても重要だと考えます。言語に関する教科は音読をするだけでも相当学力が伸びるのではないでしょうか。例えば英語なら文章(英文だけでなく和訳文も)や単語。国語なら文章や漢字の読み、古文の文章、漢文の書き下し文。これらを声に出して読むだけで、読んだ人の頭の中に何かしらがインプットされていきます。

私は小学生のころ、担任の先生に「勉強が嫌いなら取りあえず国語の文章の音読だけでもしておけ」と言われたことがあります。勉強嫌いだった私は音読すらも嫌でしたが、その話を聞き影響を受けた母親にせっつかれたこともあり、国語の文章の音読だけはなんとか小学校卒業まで毎日欠かさず行いました。そして後に中学生や高校生になったとき、音読をすすめてくれた先生にとても感謝することになりました。

「身体で覚える」という表現が適切かどうかは分かりません。しかし小学生当時は面倒くさいと思いながら嫌々音読していた国語の文章が、結果的に血となり肉となり、無意識のうちに知識として頭の中に入っていたのです。

例えば慣用句であったり、難しい表現、作者の名前など…中学生や高校生になったとき「知ってる知ってる」となりスムースに学習を進めることができました。このように音読による学習効果は後になって役立つことが多いように感じます。


■ 音読をしないとどういうことが起きるか

後になって役立つことが多いと書いた音読ですが、指導の現場においては生徒に音読させて指導者がチェックすることで、生徒が勘違いして覚えてしまうことを防ぐこともできます。

例えば文章で「言葉にのみ頼るコミュニケーション」という表現があったとしましょう。「言葉だけに頼ってしまうコミュニケーション」という意味です。ところが生徒に読ませると「言葉に、のみ頼る、コミュニケーション」と区切ってしまうことがあります。

生徒は「先生、『のみたよる』ってどういう意味?」と聞いてきます。これは音読ができないと文章を正しく読むことができない一例になるかもしれません。

また、ある中学1年生の生徒はSusie(スージー)という女の子の名前を読み違え「スシエ イズ ~」と英文を読んでいたなんてこともありました。生徒に音読をさせチェックを行うことにより、このような勘違いを未然に防ぐことができます。


■ 自宅学習にも音読を取り入れてみては?

英語の指導で生徒に音読をさせることを重視する先生がいます。実際、生徒の中には簡単な英文の音読すらできない生徒がいるのですが、そのような生徒でも5回、10回と繰り返し英文を音読させると、暗記するほどまでにスムーズに英文を読めるようになります。

そして生徒がスムーズに英文を読めるようになると、その後の授業の理解も早まります。生徒に音読させることを重視する先生は、先生自身もその後の指導が効率的になるということをおそらく経験から知っているのでしょう。

自宅学習する際には、黙読しながら学習する生徒がほとんどだと思います。これは実にもったいないことではないでしょうか。自宅学習する際には、黙読しながら学習するだけでなく音読を取り入れてみることをぜひおすすめします。自宅学習に音読を併用することにより、きっと学習効率が高まるはずです。もちろん音読の効用は小学生・中学生のみならず高校生や大学生・大人にも有効です。




■ 子供のころから音読の習慣づけを

受験指導をする中で感じるのは、「国語や英語の成績のいい子はやはり音読ができる子が多い」ということです。言い換えれば「音読のできない子は国語や英語の成績があまりよくない」ということになるのですが、 国語や英語の学習において音読はやはり大切な位置を占めているのではないかと感じます。

最後に音読の効用をまとめます。

  • 音読することで無意識に訴えかけることができる
  • 音読をチェックすることで誤った知識で覚えることがなくなる
  • 音読をすることで学習効率が高まる

いずれにせよ国語や英語の学習では子供のころから少しずつでも音読の習慣づけをさせておきたいところです。また、イマイチ成績が上がらない生徒さんも音読を自宅学習に組み込んでみると良いかもしれません。今すぐ成績が上がらなくとも、きっと後になって役に立ったと実感することと思います。


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