■ 国連平和維持活動(PKO)ネタは時事問題でもよく出題される

今日は国連平和維持活動(PKO)についてのお話です。今年(2011年)独立した南スーダンへの陸上自衛隊の派遣が正式に決まりましたね。

国連平和維持活動(PKO)が話題になると、どうしても翌年の入試問題で出題されやすくなるので注意したいところです。

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※画像はイメージ 画像:足成

■ 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊派遣が決定

先ごろ、2011年7月に独立した南スーダン国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊の派遣が正式に決まりました。

2012年初頭から、さっそく陸上自衛隊の部隊派遣を始めるそうです。陸上自衛隊の任務は首都での道路整備など。ちなみに日本のPKO参加は今回で10例目となります。

国連平和維持活動(PKO)は中学受験・高校受験・大学受験関係なく、時事問題で出題されやすい最重要のネタです。ぜひ覚えておきましょう。


■ 国連平和維持活動(PKO)が話題になると翌年の入試問題で出題されやすくなる?

特に国連平和維持活動(PKO)が話題になった年は、翌年の入試問題で国連平和維持活動(PKO)に関する出題が頻出します。中学受験・高校受験なら社会、大学受験なら政治経済で時事問題として出題されやすくなります。

入試問題が作成されるのは、一般的に10月から11月ごろにかけて。時事問題は入試の前年の11月頃までに起きたトピックをおさえておかなければなりません。

また、今回の南スーダンへの自衛隊派遣、すなわち国連平和維持活動(PKO)への参加については以前より話題になっていたので、来年の入試問題の時事対策としてぜひおさえておきたい重要項目になります。


■ 国連平和維持活動(PKO)の出題ポイント

時事問題における国連平和維持活動(PKO)の出題ポイントを考えてみましょう。

国連平和維持活動(PKO)に関する一番多い間違えはPKOPKFの混同。みなさんはPKOとPKFの違いを言えますか?

PKO=国連平和維持活動
(United Nations Peacekeeping Operations)
・紛争において平和的解決の基盤を築くことにより、紛争解決を促す活動

PKF=平和維持軍
(Peacekeeping Force)
・PKOに基づき派遣される各国軍部隊

簡単に言うと、PKOは平和維持のための活動、PKFは平和維持のために派遣される軍のことです。

「あれ?それじゃぁ自衛隊はPKFなんじゃないの?」という生徒も多いのですが、自衛隊は厳密に言うと軍隊ではありません。日本には憲法9条があることを思い出してほしいのですが、あくまで自衛のための組織であるためPKFには参加できないのです。そのあたりは"大人の事情"というやつですね。

今回の南スーダンへの陸上自衛隊派遣でも、首都での道路整備といった活動が主な任務になります。このような平和維持のための活動がPKOになるわけです。




■ 点差がつきやすい宮澤喜一首相

それから、国連平和維持活動(PKO)に関する出題で点差がつきやすいのは宮澤喜一首相。

日本が国連平和維持活動(PKO)に参加できるようになったのは、1992年に宮澤内閣で「国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律」が成立してから。いわゆる「PKO協力法案」と呼ばれるものです。それまで日本は国連平和維持活動(PKO)に参加することができなかったのです。

中学受験・高校受験・大学受験関係なく、時事問題における国連平和維持活動(PKO)に関する出題では、この「1992年」「宮澤内閣」「PKO協力法案」までよく問われるのですが、意外とできない生徒が多く、点差がつきやすいという印象を受けます。ぜひ覚えてくださいね。

以上、参考にしていただければ幸いです。


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