■ やっぱり Forest が一番!?

今日は高校生のためのおすすめ英文法書について。大人が高校レベルの英語をやり直しする際の参考にもなるかもしれません。

a1180_012504
※画像はイメージ 画像:足成

■ Forest(桐原書店)の天下は続くのか…

現在、書店には様々な英文法の参考書が並びますが、ここ10年ぐらいの流れの中で「Forest」(桐原書店)が果たしてきた役割はとても大きいでしょう。

Forest以前の英文法書はとにかく分かりづらく、高校時代の私自身も英文法の学習はとても苦痛なものでした。


私の知る限り、Forestを英文法書のテキストとして採用している学校が本当に多いようです。それはやはり解説の丁寧さ、分かりやすさが受けているのではないかと思われます。

そしてForestのすごさはそのオールマイティさ。生徒のレベルを選ばないところが素晴らしいと思います。

天邪鬼な私は、本当はForest以外の英文法書をおすすめしたいのですが、残念ながら現状においてForestに勝る英文法書はありません


■ Forest以前の名著 山口英文法講義の実況中継(語学春秋社)

Forest以前に大学受験の英文法書として一世を風靡したのが、山口俊治先生の「山口英文法講義の実況中継」(語学春秋社)です。

山口俊治 英文法講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)
山口 俊治
語学春秋社
2015-02-19

語り言葉で書かれた「実況中継シリーズ」。特に本書は、それまで分かりづらかった英文法を理解しやすく説明してくれた名著でした。

私の実体験で言うと仮定法。ひっちゃかめっちゃかになっていた仮定法をスーッと一本筋の通ったものにしてくれました。本書のおかげで、英文法というものはかなりシステマティックにできているものだと認識したものです。

初版が出てから相当年月はたっていますが、今、世に出ているいわゆる「わかりやすい文法書」の原型は、この本であるといっても過言ではないでしょう。

そしてForestは、Forest以前の「堅苦しい英文法書」とこの実況中継のような「分かりやすい英文法書」、これをうまく融合させた一冊ではないかと思います。


■ 「山口英文法講義の実況中継」の流れをくむ二人

この「山口英文法講義の実況中継」の流れを継いでいるのが、人気予備校講師の関正生先生安河内哲也先生

世界一わかりやすい英文法の授業
関 正生
KADOKAWA/中経出版
2008-02-11

Forestでも理解が厳しいという生徒は、この関正生先生や安河内哲也先生、そして山口俊治先生の英文法書を読んでみるといいかもしれません。


特に苦手な生徒が多い分詞や仮定法のあたり、もし理解しにくい分野があれば、少しでもいいから読んでみることをおすすめします。

ただ気をつけてほしいのは、「わかりやすい」「すぐわかる」かわりに、これらの英文法書は、だいぶ説明を飛ばしている項目もあります。

あくまで英文法の骨組みを理解するための本と割り切った方がいいでしょう。これらの英文法書で全てが大丈夫というわけにはいきません。やはり最終的にはForestあたりのしっかりした参考書に戻ってきてほしいと思います。


■ 英文法上位者にはロイヤル英文法(旺文社)

大学受験に関してはForestで充分なのですが、もっと詳しく学びたいという向上心のある高校生には「ロイヤル英文法」(旺文社)。

ロイヤル英文法―徹底例解
綿貫 陽
旺文社
2000-11-11

高校英語をくまなく網羅した、辞書的立場にある本です。私自身は高校時代、「山口英文法講義の実況中継」で英文法の骨組みを理解し、「ロイヤル英文法」で肉付けしていきました。

とはいえ、かなり大変だった記憶があります。今はForestがありますからね、実にうらやましい時代です


■ まとめ

普通の生徒であるならば、レベルを問わず「Forest」(桐原書店)。 英文法に対して苦手意識が強いなら「山口英文法講義の実況中継」(語学春秋社)を入りロとして、Forestが余裕であるならば「ロイヤル英文法」(旺文社)を使うことをおすすめします。


関連記事

中学英語(英文法)を復習したい人へのおすすめの参考書・問題集・単語集
結局大学受験の英文法・イディオム(英熟語・語法)の問題集ははどれがいいのか
結局大学受験の英単語集はどれがいいのか

このエントリーをはてなブックマークに追加