■ 上智・MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)が第一志望の大学受験生へ

今回は、上智・MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)を第一志望とする大学受験生へのアドバイス。過去問題(赤本)の使い方・利用方法について簡単に思うところを述べます。

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※※画像は明治大学 駿河台キャンパス リバティタワー 画像:街画ガイド

■ コストパフォーマンスが悪い上智・MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)の赤本

上智・MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)を第一志望とする受験生の皆さん、志望学部の過去問題(赤本)はすでに購入したでしょうか?赤本は本当に高額ですよね。一冊当たり2000円前後の出費は、高校生にとってはなかなか痛いものだと思います。

しかも上智・MARCHの場合、収録している過去問題の年数は2~3年分です。教える側からすると「(経済学部や経営学部など学部によっては、薄すぎて)置く場所のスペースを取らなくていいなぁ」なんて冗談で言うことがあります。

もちろん、正直な感想としては「少し年数が少なすぎやしないか(上智や法政など複数の学部・学科を収録している場合は仕方ない部分ももちろんあります)」「ちょっとコストパフォーマンスが悪いのではないか」と思います。先ほども言いましたが、2000円前後の出費は、高校生にとってはなかなか痛いもの。もう少しどうにかならないかと感じます。私の生徒たちも、皆ブーブー言っています。ですから皆さんもどうぞ存分に憤ってください。


■ 見方を変えれば、他の受験生に差をつけるチャンスでもある

しかし、逆の見方をするならば、ここが「他の受験生に差をつけるチャンス」でもあるのです。自分が志望する大学・学部の他の受験生は、きっと2~3年分の過去問題(赤本)は解きます。きっとというよりも、解かなければまずいですよね。

そしてその後、問題演習量をどのように確保するかといった工夫によって、「他の受験生に差をつけるチャンス」が生まれます。工夫次第では、多少模試の偏差値が低くとも、逆転合格はもちろん可能です。ここが大学入試(のみならず受験全般に言えることですが)の面白いところです。


■ 古い赤本(過去問題)は宝の山

問題演習量を確保するのに最適な方法は、もちろん予備校のテキストや問題集、市販の問題集を数多く解くことです。しかし、私はそれに加え、自分が志望する大学・学部の古い赤本(過去問題)を用意し必ず解くよう、生徒に指示します。古い赤本(過去問題)を用意し解くことのメリットは大いにあります。

予備校のテキストや問題集、市販の問題集は、問題演習の絶対量を確保するためにも必要ですが、やはり自分が志望する大学・学部の傾向と異なる部分もあります。

私は自分の生徒によく「古い赤本(過去問題)は宝の山」だと言っています。例えば、英語だと大学・学部によっては、数年前に出題された長文の類似トピックが再度出題されたり、単語選択問題で、選択肢に使われている英単語(その意味を知っているか知らないかで点差がつくだろうというという英単語)が、やはり数年前の単語選択問題で出題されていたりということがよくあります。

社会(世界史・日本史・政治経済など)でも同様に、カギとなる用語は数年おきに繰り返し登場しますし、その大学・学部の好みの用語や頻出テーマは存在します。問題が使い回されることはありませんが、類似テーマが出題されることにより「どこかで見た問題だな」感じることもあります。

国語もやはり各学校で出題パターン・正答パターン・誤答パターンには癖があります。予備校のテキストや問題集、市販の問題集を利用した演習も大切ですが、古い赤本(過去問題)の活用は、自分が第一志望とする大学・学部の出題パターン・正答パターン・誤答パターンに慣れるという意味でも大いに役立ちます。

このように、古い赤本(過去問題)を入手し解くことは、特に上智やMARCHといった、特に収録している過去問題の年数が2~3年分の赤本の大学・学部を第一志望にする生徒にとっては特に重要なことだと考えます。ですから、自分が志望する大学・学部の古い赤本(過去問題)は用意したいものです。

本気でその大学・学部に入りたいのであるならば、9・10年分は用意して解きましょう。大手の塾や予備校であるなら、上智やMARCHクラスだと、そのくらい古い赤本は置いてあるはずです。もしなければ、Amazonなどを活用して用意しましょう。先ほども言いましたが、これらの大学の過去問題の年数が2~3年分だからこそ、「他の受験生に差をつけるチャンス」でもあるのです。




■ 自分の志望する大学の他の学部の赤本(過去問題)も宝の山

私は、このような自分が志望する大学・学部の古い赤本(過去問題)を用いた勉強方法を「過去問題をタテに展開する」と生徒に説明しています。一方、「過去問題をヨコに展開する」方法もあります。

例えば青山学院大学の経済学部が第一志望だったら2014年の経済学部に加え経営学部・国際政治経済学部を解く。2013年の経済学部に加え経営学部・国際政治経済学部を解くというのが「過去問題をヨコに展開する」方法です。

これは特に社会(世界史・日本史・政治経済など)で有効です。意外と前の年や数年前に他の学部で出題されたテーマや用語がそのまま自分が志望する大学・学部で出題されることはよくあることです。例に挙げた青山学院や上智・明治ではかなり有効なのではないかと思います。


以上のような理由により、予備校のテキストや問題集、市販の問題集を解くことももちろん大事ですが、私はある程度基礎力のある生徒には、これら「過去問題をタテに展開する」方法、「過去問題をヨコに展開する」方法で問題演習量を増やしていくことを薦めていますし、生徒もこのような勉強方法で「他の受験生に差をつけるチャンス」を生かしています。


■ 「明治大の英語」のような書籍を利用するのもひとつの手

また、赤本を出版している教学社からは、「上智大の英語」「明治大の英語」といった書籍も出ています。こういった問題集を利用するのもひとつの手です。これらの問題集は、各々の大学で頻出のテーマや問題パターンを数多く取り上げており、また解説もひじょうに丁寧です。

これらの問題集は、自分が志望する大学の複数の学部から問題を集めており、また頻出のテーマや問題パターンを重点的に収録しているので、先ほど述べた「過去問題をタテに展開する」方法、「過去問題をヨコに展開する」方法を効率よく学習できます。

明治大の英語[第5版] (難関校過去問シリーズ)
小貝 勝俊
教学社
2015-04-24

上智・MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)にどうしても入りたいという大学受験生は、このような学習方法を参考にしてください。収録されている過去問題の年数が2~3年分であるという点を逆手にとって、ぜひライバルに差をつけ、合格を目指しましょう。


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