■ 東京大学で本格的に秋入学を導入か?
今回は気になった話題をひとつ紹介します。東京大学で秋入学実施への議論が加速しているそうです。
■ 現実味を帯びてきた東京大学の秋入学構想
東京大学が打ち出した秋入学構想。構想から前向きな議論となり、秋入学の検討が着々と進行しているようです。
そして、仮に東京大学が秋入学を導入した場合、他の大学もこれに追随することが予想されています。
現状において、各新聞を見る限り、メディア側の論調はやや様子見であるようにみえます。
中には「桜の季節に入学しないとは何事ぞ」というような心情的な意見がありました。しかし、心情的な意見とはいえ気持ちがよくわかります。
■ 秋入学の最大の目的は「国際化」
東京大学が秋入学を進める背景には、やはり「欧米の入学・卒業時期に合わせ」、国際化を目指すために秋入学を導入するという点が強調されているようです。
しかし個人的には、「欧米の入学・卒業に合わせ」ることが、果たして真の国際化なのか、疑問を感じることがあります。
欧米の入学・卒業時期に合わせること=国際化というのは、いささか短絡的ではないかと思いますが、みなさんの意見はどうでしょう。
日本には日本独自の文化があり、良さがあると思います。その中の一つが、春に卒業・入学のシーズンを迎えることかもしれせまん。
メディアで見られた「桜の季節に入学しないとは何事ぞ」というような心情的な論調、私も個人的に賛同したいと思います。
■ 秋入学実施は時代の流れ
しかし、これも時代の流れなのでしょう。これから先、否が応でも国際化が進展していきます。
その中で、大学入試に関して様々な意見が出て、様々な議論がなされ、様々な制度が出てくることは、とてもよいことなのかもしれませんね。
多様な大学入試の在り方や、入学時期があっても良いのでしょう。
いずれにせよ、様々な試行錯誤を経て、受験生にとってよい制度ができることを願います。
▶2012年東大入試:国語・現代文出典-河野哲也「意識は実在しない」
▶2013年東大入試:国語・現代文出典-湯浅博雄「ランボーの詩の翻訳について」
▶2014年東大入試:国語・現代文出典-藤山直樹「落語の国の精神分析」