■ 中央大学附属横浜は共学化でさらに難易度が上昇するか?

今回は中央大学附属横浜中学校・高等学校について。特に今後競合するであろう法政二中・二高との関係などについても書きたいと思います。

同校の受験を考えている親御さんは参考にしてください。

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※画像はイメージ 画像:足成

■ 最寄り駅はグリーンライン・ブルーラインのセンター北駅

中央大学附属横浜中学校・高等学校は、横浜市都筑区にあります。横浜に住んでいないと都筑区のイメージがやや湧きにくいかもしれません。最近この周辺には、グリーンライン・ブルーラインと言った地下鉄ができ便利になりました。

2013年に中央大学附属横浜中学校・高等学校はこの都筑区に移転しました。最寄り駅はグリーンライン・ブルーラインのセンター北駅になります。校舎はセンター北駅のすぐ近くに立地し、通学には相当便利な場所です。移転したばかりで校舎もきれいなのがウリのひとつになります。


■ 中央大学附属横浜の前身は横浜山手女子学園

ちなみに現在の中央大学附属横浜は、昔の山手女子になります。こちらの名称のほうが、まだ馴染み深いかもしれません。2009年、横浜山手女子学園が学校法人中央大学との合併協定に調印し2010年に中央大学の系属校化、直系附属校化を経て名称が変更。そして現在の中央大学附属横浜中学校・高等学校という名前になりました。

山手女子が中央大学の附属になるということは、当時は、かなりのビッグニュースだったと記憶しています。

また、山手女子時代から伝統のある女子校というイメージが強かったのですが、2014年に高等学校が男女共学化し、2016年には完全共学校となります。これも時代の流れでしょう。


■ 記憶に新しい裏口入試事件

この中央大学の附属になるという一連の流れの中で、2012年、中学入試において裏口入試が発覚しました。

当時の理事長が校長に知人の孫の受験を知らせ、合格点に達していないにも関わらず合格扱いにしていたということが報じられ、受験生はその後合格取り消しとなりました。そして、中央大学側は理事長・校長を解任するというスキャンダルに発展。この件では、一番振り回されたのは受験生だったのではないでしょうか。


■ 中央大学附属横浜の人気は急上昇

中央大学の附属になり、当然の結果ですが、近年人気は急上昇。中央大学自体、法学部をはじめとして、とても評価の高い大学ですから、付属校の中では、青山・立教・法政の付属校あたりと競合関係になってきます。

競合関係と比較する場合には、大学進学までを考えて、大学のカラーを意識したうえでの受験校選びになるでしょう。

中央はもちろん宗教系の学校ではありません。そして、昔から法学部という有名な看板学部があります。大学自体は難関大学の一角というイメージで、カラーは無色という印象なのですが、どうでしょうか。

大学進学を含めて志望校選択する際の注意すべき点は一点。中央大学のキャンパスは現在、八王子に集約されているということです。大学入学後の通学までを意識(一人暮らしさせるのか否か)する必要があります。これは、他の大学付属系もそうですが、ある程度、大学入学後のことも考えて志望校選択はしたいところです。

追記:中央大学法学部は2022年に後楽園キャンパス(文京区)に移転するとの新聞報道がありました。

参考:都心への移転を決めた中央大学法学部の人気や偏差値は上昇するのか?


■ 東京・城南地区の受験生が中央大学附属横浜を志望校に

現状においては付属校化されてからまだ数年、移転したばかりということもあり、定着したカラーや評価はまだありませんが、受験者数はとても多く、神奈川県内の私立中学ではトップクラスの人気校となっています。

移転後の立地が都内からも相当近いので(ちなみに移転後の場所のすぐ近くには慶応大学日吉キャンパスなどが立地)、東京都内からの受験生も多く、入試倍率・偏差値は今後さらに上昇することが予想されます。

やはり学校の立地というのはとても重要なものです。例えば大学で言うと中央大学や法政大学。八王子に移転することにより、過去の偏差値や受験者数を落としたことがありました。

今回、中央大学附属横浜がセンター北に移転したということは、実はとても重要な意味があると考えます。センター北駅は東急東横線日吉駅、東急田園都市線江田駅からわずか数駅。高所得者層が多く、教育熱の高い東京の城南地区の生徒たちが、中央大学附属横浜を一気に志望校選択に入れてきます。


■ 共学化により法政二中を受験していた層が流れ込む?

周辺の同レベルの大学付属の競合校としては、法政二中・法政二高があります。ちなみに法政二中・法政二高は男子校ですが、こちらも2016年に完全共学化します。法政二中・法政二高は最寄り駅が東急東横線武蔵小杉駅。法政二中・法政二高は昔からややバンカラな校風で、武蔵小杉も近年は高層ビル・マンションが並び立ち近代化していますが、どうしてもトータルでよいイメージがないというのは正直な感想です。

この法政二中・法政二高を受験していた層(男子)が、まだ明確なカラーがない中央大学附属横浜にシフトするのではないでしょうか。また、中央大学は無色というイメージを書きましたが、法政大学自体も、まだやはりバンカラな男子校というイメージが残っています。

法政二中・法政二高も共学化しますが、女子を含めて、やはり大学進学を考えると中央大学側に流れると予想します。




■ 中央大学附属横浜の対策には集団塾のデータの活用を

これらレベルの高い東京の城南地区の生徒たちが、中央大学附属横浜にどうシフトするかという点を、今後注目するとよいかもしれません。特に受験を考える際には、模試の志望者数の数字は特に意識する必要があるでしょう。

また、過去問題については中央大学の附属になったということで、他の中央大学附属の過去問題を過去問題対策の一環として取り入れる必要があります。さらに中学受験では日能研やSAPIX、高校受験では早稲田アカデミーのような母集団の多い集団塾のデータを活用することは必須です。

ちなみに高等学校では、内部進学の生徒と高等学校から入学した外部進学の生徒は3年間別クラスになるそうです。

いずれにせよ母体である中央大学への進学が主目的になるので、教育の質などを心配することもないと思われます。



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