■ この数年でだいぶ印象が変化した学校のひとつ

今回は東京都市大学付属中学校・高等学校について書きたいと思います。東京都市大学付属は、この数年でだいぶ印象が変化した学校のひとつですね。受験を考えている親御さんは参考にしてください。

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画像はイメージ 画像:足成

■ 旧武蔵工業大学付属中学校・高等学校

東京都市大学付属中学校・高等学校は、いわゆる昔の武蔵工業大学付属中学校・高等学校になります。30代以上の方には、東京都市大学よりも武蔵工業大学のほうが馴染み深いですね。武蔵工業大学は東京理科大学などと並ぶ理系の上位大学でした。

昔は建築学科などが有名だったのですが、その武蔵工業大学、CIを導入して現在の東京都市大学となりました。現在は東京都市大学として文系も充実した大学になっています。CIが導入され成功した事例として、各方面で紹介されていたのも記憶に新しいところです。

以前は「工業」と名がつくこともあって、やはり男の大学というイメージが強かったのが、現在ではどちらかというと女子が多いイメージの大学になっています。約10年で学校のイメージがこれほど変わるものか、という好例ではないでようか。


■ 東急が母体となる東京都市大学付属中学校・高等学校

さて、その付属校の名称がついた東京都市大学付属中学校・高等学校。大学の東京都市大学同様に、学校法人五島育英会が運営を行っています。五島育英会というのは、東急グループの創始者、五島慶太が創立した学校法人です。したがって、東京都市大学は東急グループになります。あくまで都市伝説ですが、大学卒業後は東急グループに入りやすいとも言われています。

しかし、東急グループの学校であるにもかかわらず、立地はやや不便なところにあるのが東京都市大学の各学校。五島慶太が慶応に日吉の広大な土地を与えた(現在の慶応日吉キャンパス)ように、どこか利便性の高い一か所に集約すれば良かったのになとも思います。


■ 文字通りの閑静な住宅街に立地

そんな東京都市大学付属中学校・高等学校は、世田谷区の閑静な住宅街の中にあります。住所は世田谷区成城。小田急線の成城学園前駅から徒歩で約10分のところ。

ちなみに東急東横線都立大学駅前からも、桜新町駅経由で成城学園前駅行きのバスが出ています。 最寄りのバス停は「東京都市大付属中高前」。ですから、東急東横線沿線や田園都市線沿線に住む生徒も数多く通っています。ちなみにアナウンサーの久米宏さんも中学の出身です。

そして東京都市大学付属中学校・高等学校は、男子校です。設立は戦後すぐの1951年。2007年(平成19)には立派な新校舎が完成し、学習環境は快適。2010年、高校で生徒を募集しなくなり、完全な中高一貫校になりました。


■ 武蔵工大付属時代からあったおおらかな校風

武蔵工大付属時代から、武蔵工業大学に進学するというよりも、外部に出るのが一般的だった印象を受けます。当時のレベルは中学も高校も中堅中上位あたり。中学受験では、やや滑り止めの学校という印象が強かったですね。

しかし、この学校で実力をつけて、最終的には大学受験でMARCHあたりを目指す生徒も多く、結果的に中学受験時代のライバルに勝つようなこともありました。もちろん外部に出ることも、うるさくありませんでした。おおらかと言えばおおらかな校風だった印象があります。


■ 進学校としての存在感が増す

それがここ数年の改革で、一気に進学校としての存在感が出てきました。これも東京都市大改革の一環なのでしょう。さすが東急グループという印象ですが、その背景にはやはり、以前から蓄えてきた実力があるからだこそと思われます。まだ表面的な変化にとどまっていますが、数年後に期待したいところです。

中学受験においては、当然ながら偏差値も上昇。世田谷学園、芝、渋谷教育渋谷あたりにもう少しで手が届くぐらいでしょうか。ただし、それも今後の進学実績次第になるでしょう。東大というよりも早慶を中心に何人合格者を出せるか。それにより、まだ偏差値の急激な上下動の余地はあります。

ちなみに武蔵工大付属時代から、先生の質には定評があります。先程、「以前から蓄えてきた実力がある」と書きましたが、特に受け持ったどの生徒も英語力が高かったのが印象的です。それは良い意味で、この学校が蓄えてきた指導力だと感じます。入学後はとにかく学校の授業についていくことを優先させれば良いでしょう。

もし偏差値が一時的に下がるような年度が出てくるようであれば、相当、おすすめの学校です。




■ 生徒の質は都会派のスマートタイプ

あくまで個人的な感想ですが、生徒の質は都会派のスマートタイプ。某掲示板ではカッコいい生徒(いわゆるイケメン)が多いと言われていましたが、正直、同意します。なぜでしょう?不思議ですね。

もちろん内面は真面目な子が多く、芝の生徒さんに近い印象を受けます。今後生徒の質も変化していくでしょうが、良い意味で楽しみです。

中学受験の基本的な対策に関しては、当然ながら過去問題重視。ただし、そこまで癖のあるような問題でもないので、偏差値バランスを見ながら、他の競合する学校と比べて、合うあわないを重視しつつ、受験するか否かを見ていくとよいと思います。受験するという決定が遅くなっても、大丈夫でしょう。

第一志望にするならば、複数回受験を全部受験することは必須。学校側も当然チェックしています。点数が多少低くとも-ということは分かりませんが、もし同点数であったならば、複数回受験している生徒が優遇されるのは当然のことです。

今後の東京都市大学付属中学校・高等学校の発展に期待です。



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