■ 理科の学習漫画といえば「新ひみつシリーズ」(学研教育出版)

これまで社会のおすすめ学習漫画をいくつか紹介してきましたが、今回は理科のおすすめ学習漫画を紹介します。「新ひみつシリーズ」(学研教育出版)です。


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※画像はイメージ 画像:足成

■ 社会や理科の知識をご家庭で蓄えておいてくれるとありがたい

社会のような、どちらかというと「知っているか知らないか」で点数に差がつきやすい教科(いわゆる暗記科目ですね)では、低学年のうちからどれだけ知識を蓄えてきたかが、中学受験の本格的な学習に入った際に効率よく学習が進むか否かの分かれ道になりやすいものです。

低学年のうちから、ご家庭でできることとして学習漫画を読ませるなどしていた生徒は、小学校5年、6年になった際に、塾での学習の理解度や定着度は高いように感じます。

また、社会や理科といった科目の理解度や定着度が高いことは、中学受験(高校受験や大学受験も同様です)における基幹科目である国語、算数の学習にも少なからず影響を与えます。

もし、基幹科目である国語や算数のどちらかが苦手であった場合、社会や理科といった科目の理解度や定着度が高ければ、ある程度の時間的余裕を持って国語や算数の苦手な個所の学習に打ち込むことが可能です。


■ 社会や理科のどちらかが絶望的に苦手ならば2科目受験に

これが社会や理科もおぼつかないよという状態であるならば、社会もしくは理科の基本暗記項目を覚えていきながら、なおかつ国語や算数をこなしていかなければならない…と、かなり大変なことになります。

学習時間の総量は決まっているので、それをどう分配していくか。社会や理科を底上げすべきなのか、それとも国語や算数に重点配分していくか。塾の先生や親御さん、そして当事者である生徒も相当悩むことになるのです。

さらに、社会もしくは理科のどちらかが絶望的に苦手であるならば、どうしても2科目受験が選択肢になってきますし、場合によっては志望校のランクを下げることになる可能性も出てきます。それはそれで生徒の選択肢を狭めてしまうことになるのです。

だからこそ低学年のうちから学習漫画を読ませるなどして、生徒に社会や理科の基礎知識を親御さんが持たせておいてくれると(模試で偏差値が出なくてもいいのです、最低限の基礎知識があれば、あとは塾の先生の腕の見せ所なのです)、受験戦略を立てる段階になって、とても楽をすることができるのです。


■ コストパフォーマンスが高い学習漫画

学習漫画を利用する最大のメリットは「コストパフォーマンスが高い」点に尽きます。

例えば小学校6年生になって理科が何もわからない。だから個別指導塾に通って、それこそ1から教えてもらう。それだけで数十万円、場合によっては100万円近い費用が掛かる可能性もあるのです。

そのようなことをするのであるならば、低学年のうちに1冊数百円程度の学習漫画を居間に何冊か置いておけば、基本的な知識は勝手に覚えてしまってくれているのです。これほど「コストパフォーマンスが高い」ことはないような気がするのですが、案外、そうされているご家庭は多くないような気がするのです。




■ 理科の学習漫画は「新ひみつシリーズ」(学研教育出版)

社会の学習漫画については、以下の記事で紹介しています。参考にしてください。

参考:中学受験社会の準備はどうすればいいか(小学校低学年から中学年):日本の歴史がわかる-ドラえもんの社会科おもしろ攻略

参考:中学受験・高校受験:おすすめの歴史(日本史)漫画「少年少女日本の歴史」

そして理科のおすすめ学習漫画は学研教育出版の「新ひみつシリーズ」。「なんだか懐かしいなぁ」という親御さんも多いのではないでしょうか。

この「新ひみつシリーズ」。元々は、学習研究社(現・学研ホールディングス)が1972年から刊行した歴史のある学習漫画「学研まんがひみつシリーズ」があって、2003年以後に学研教育出版から「新ひみつシリーズ」としてリニューアル発行されている学習漫画のシリーズなのです(「学研まんがひみつシリーズ」は絶版になっています)。

昆虫のひみつ (学研まんが 新・ひみつシリーズ)
熊谷 さとし
学習研究社
2006-07

そして、「学研まんがひみつシリーズ」時代から理科分野の漫画に定評がありました。さすが科学系に強い学研です。「新ひみつシリーズ」だと、このあたりがおすすめです。

「宇宙・星のひみつ」
「天気のひみつ」
「からだのひみつ」
「科学のひみつ」
「昆虫のひみつ」
「地球のひみつ」
「地震のひみつ」


■ 早ければ小学校1年生から読んでいる子も

「新ひみつシリーズ」は小学生ならどの学年が読んでも、もちろん問題ありません。個人的には小学校3・4年生あたりが読むのにベストかなとも思いますが、早ければ小学校1年生から読んでいたという生徒もいました。小学校5・6年生でも理科が苦手だという生徒には向いているでしょう。ただ理科が得意な子にはやや簡単すぎるかもしれません。

いずれにせよ「新ひみつシリーズ」は、低学年のうちから理科の知識をご家庭で蓄えるのに適した学習漫画であると思います。私の知人には、旧版の「学研まんがひみつシリーズ」を読んで理系を目指すきっかけになったなんて人もいます。ぜひ参考にしてください。


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