■ できればなくしたいケアレスミス

今日はケアレスミスについてのお話です。ケアレスミスは受験における合否の分かれ目のひとつになるので、できれば早期に直したいものですね。


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※画像はイメージ 画像:足成

■ 受験の合否を分けるケアレスミス

塾の先生から「ケアレスミスをしないようになると得点力が向上しますよ」なんて言われた経験のある親御さんも多いのではないでしょうか。ケアレスミスとは《不注意による失点》という意味。本当は答えを知っていたり、正解できたはずなのに間違えてしまうことですね。

代表的なのは算数や数学の途中式での計算ミスだったり、国語だと漢字の書き間違え、社会だったら似た用語を勘違いしていたり…。ケアレスミスの種類は多種多様です。大人でも漢字で"完璧"の「璧」の字の下の部分を「玉」ではなく「土」と書いてしまう人がいます。これもケアレスミスの一種ですね。

1点を争う受験においてこのようなケアレスミスはできればしたくないものです。もしケアレスミスで不合格になってしまったら悔やんでも悔やみきれません。


■ 日頃の学習での詰めの甘さも原因

学力に関係なくケアレスミスが多い生徒というのは一定数存在します。個人的には、ものすごく頭がいいのにケアレスミスが多い子、このタイプが実にもったいないなぁと思うのです。こういう子は、性格的に"せっかち"なタイプであるように感じられます。

個人的な経験から言うと、性格的に"おっとり"したタイプの子もケアレスミスが多い生徒の中にいるのですが、意外とすぐに修正がききます。一方、性格的に"せっかち"な子(例えば早とちりばかりして、先生に「話をしっかり聞きなさい」と注意されるような子)は、いつまでたってもケアレスミスで失点をしているなんてケースが多いように感じます。

また、模試にせよ本番の試験にせよ、ここ一番の大事な試験でケアレスミスをしてしまう子は、日頃からの学習への取組みにおける詰めの甘さも見受けられます。


■ 出題者はケアレスミスを誘発する出題をしてくる

どの科目においても試験を作る側というのは、生徒が"ケアレスミスをしやすいポイント"というのを経験的によく知っています。そして入試では意図的にケアレスミスを誘発しやすい出題を仕掛けきます

「なんだか意地が悪いなぁ」と思うかもしれませんが、普通のありきたりな出題だと、同程度の学力を持った受験生が集まる入試においては、あまり点数に差がつきにくいのが実情です。

だからこそ、わざわざケアレスミスを誘発しやすい出題をすることで、日頃の学習をきちんとしていない(であろう)受験生をふるいにかけ、同程度の学力を持った受験生の個々の点数に差がつきやすいようにしているのです。これはどんな試験でも言えることでしょう。

頭がいいのにケアレスミスが多い子というのは、確かに知識を持っていたり頭の回転が速いのですが、性格的に"せっかち"であるため、単に「知識を持っている」「理解したつもりになっている」だけで、実は試験に対応できる能力を欠いているケースが多いのです。


■ ケアレスミスをなくすにはどうすればよいのか?

では、受験生がケアレスミスをなくすためにはどうすればよいのでしょうか?ケアレスミスをなくすためのいくつかの対策方法を紹介したいと思います。


① 普段の学習において、間違いに対して厳しくなる

受験を目指すのであるならば、普段の学習においては間違いに対して徹底的に厳しくしなくてはなりません。例えば漢字なら『とめ、はね、はらえ』まできちんとチェックするなどです。慣れないうちは生徒は嫌がりますが、このような部分を意識しはじめると、ケアレスミスがなくなってくることが多いのです。

口うるさい先生が担当する生徒の方が、やっぱりケアレスミスが少ない傾向があります。


② 時間を意識した学習を行う

時間を決めず、ダラダラと問題集を解いている生徒にケアレスミスが多い印象も受けます。

「落ち着いてじっくり取り組めばケアレスミスはなくなる」なんて話もありますが、意外とそういった時間をかける学習に慣れてしまった子が、模試や本番のテストでケアレスミスを多発させるのではないかとも思うのです(もちろん時と場合によっては時間をかけることが大切になる場合もあります)。

大切なのは、限られた時間の中でいかに正確な回答を出し合格点をとるかということ

問題集を解くにせよテストを受けるにせよ、普段の学習の中で制限時間を守りつつ、正確な回答を出すことがいかに重要なことかを生徒には理解させたいものです。

参考:受験合格の秘訣:子供に計画性・時間感覚をつけさせる




③ ケアレスミスは損だということを意識させる

これは親御さんや指導者の大きな役目です。通常の問題集を解く作業やテスト、あるいは模試で生徒がケアレスミスをする度に「もったいないもったいない」と言い続けていると、次第に試験で意識を払うようになります。

さらに、もしケアレスミスをしなければ何点とれたか?というような具体的な数値を示すと効果的です。


④ 試験などの問題を解く際には出題者の意図を考える

これは"入試では意図的にケアレスミスを誘発しやすい出題が仕掛けられる"という点に関連します。小学生には少し難しいかなと思うかもしれませんが、案外そうでもありません。

特に頭の回転は速いものの性格的に"せっかち"なせいでケアレスミスを多発させている生徒の中には、このような俯瞰的な視点を持たせるだけで、劇的に改善が起きるケースもあります。


⑤ なぜケアレスミスを起こしたのか原因究明をする

これは普段の学習でとても大切なことです。単に問題を解いて丸つけをして終了ではケアレスミスはなくなりません。

ケアレスミスを起こしたのであれば、なぜケアレスミスを起こしたのかを原因を生徒に理解させ、二度と同じ間違いを起こさせないようにする-その繰り返しが大切になるでしょう。


以上、ケアレスミスについて思うところを書きましたが、いずれにせよ受験直前に急にケアレスミスをなくすことはできません。日頃の学習の中で親御さんや指導者が生徒にしっかり意識させていきたいものだと思います。


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