■ 理科が得意になる生徒は「体験」をしている!?

今回は小学生の理科についてのお話です。理科が得意になる生徒は「体験」をしているということをお伝えしたいと思います。


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※画像はイメージ 画像:足成

■ 「体験」をしている生徒は理科・社会が好きになる傾向がある

中学受験における理科・社会という教科は、基幹科目となる国語・算数に比べて(学校によっては)試験の配点が低くなることもあり、教科としてあまり大事にされていない印象を受けます。

また、いずれも暗記することがメインとなりがちな教科なので、理科・社会に対して「面倒くさい教科だな」という印象を持っている生徒も多いようです(この「面倒くさい教科だな」という印象は、こじらすと苦手意識につながることもあるので少々厄介なものです)。

ただ中には「理科(あるいは社会)が一番好き」という生徒ももちろん数多く存在しますし、そういった生徒に共通しているのは、小学校低学年の頃から「体験」をしてきていることだと感じます。


■ 「理科が好き」は「理科が得意」になりやすい

理科であれば、幼いころから水辺の生物に触れたり、昆虫採集をしたり、夜空を見上げる経験といった「体験」。これらの「体験」があると、中学受験の理科の学習に入った際に、理科という科目が好きになりやすいものです。

社会だと旅行ですね。もちろん海外だとか遠くへ行く必要は全くありません。例えば家族で高速道路を利用してドライブしたり、電車で旅行したり、歴史上の偉人と関係のある場所を訪ねたりしておくだけで、受験生になったときに中学受験で必要な地理や歴史の知識と過去の「体験」がリンクし、地理や歴史に興味を持ってくれるきっかけとなることが少なくありません。

「好きこそものの上手なれ(人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達がはやいという意味)」ということわざもあります。子供が「理科に興味がある」「理科が好き」といったように、教科に対して好意的な気持ちを持つことは、いずれ「理科が得意」になることにつながっていきます


■ 自然に触れてきた生徒は植物分野や生物分野に対する苦手意識が少ない

植物分野や生物分野においては、幼い頃から自然に触れてきた生徒の方が、やはり苦手意識が少ない印象を受けます。幼い頃に「体験」することで得てきた知識がすでにあるので、中学受験で覚えるべき内容がすんなりと入ってくるのでしょう。

また仮に植物分野や生物分野に対して苦手意識がある小学5・6年生であっても、夏休みなどの長期休暇中に実際に植物を育ててみたり、水辺の生物に触れたり、昆虫採集をするといったことを「体験」することがきっかけとなり、理科の成績が向上するという事例はあります。

最近、小学生向けの理科の実験教室を併設する中学受験塾が増えています。これも電流分野や化学分野の実験を「体験」をさせることで、理科に対する苦手意識を払拭させようという狙いがあるのでしょう。




■ 特に「体験」の有無が差に出やすい天体分野

それから比較的苦手な生徒が多い天体分野。天体分野は特に「体験」の有無が差に出やすいと感じるので、時間のある時に天文ガイドや星座盤を片手に親子で夜空を見上げることをおすすめしたいと思います。

ただ都心では、どうしても星が見えにくいですね。もし地方に親御さんの実家があるならば、夏休みなど長期休暇で帰省する機会を利用しても面白いでしょう。また各地の市町村や天文台が主体となって星空観賞会を開催することもあります。そういったイベントを活用してもいいかもしれません。

参考:科学教育への取り組み:高知県仁淀川町のサイエンスツアーin AGAWA

個人的なおすすめはプラネタリウムです。プラネタリウムは季節関わらず、1年の星座について丁寧に解説してくれます。特に首都圏などの大都市部に居住している場合、ぜひプラネタリウムを活用してほしいと思います。

こういった夜空を見上げる「体験」を小学3・4年生あたりに経験しておくと、中学受験の理科で天体分野の学習に入った際に、天体のイメージがすんなりとつかめるでしょう。受験生であっても天体分野に対して苦手意識があれば、一度プラネタリウムに連れていってみても面白いかもしれません。


■ 長期休暇を利用して子供の理科に対する知的好奇心をくすぐる

夏休みなど長期休暇には、お子さんを遊園地や映画館、リゾート地などに連れていく親御さんが多いはずです。ぜひ、その中にお子さんの理科に対する知的好奇心をくすぐるような「体験」イベントをぜひ組み込んでほしいと思います。

首都圏では上野の国立科学博物館もおすすめです。国立科学博物館では子供の理科や社会の知的好奇心をくすぐる様々なイベントを開催しており、地方の小学生の修学旅行のコースに組み込まれていることでも知られています。しかも高校生以下は無料。機会があれば、ぜひお子さんと一緒に出かけてみてください。

参考:国立科学博物館ホームページ


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