■ 京都大学の画期的な取り組み

今回はちょっと気になった話題を紹介します。京都大学がカンニング対策として、2次試験で受験生の時計使用を全面禁止するとのこと。個人的にはかなり画期的な取り組みだと思います。

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※画像はイメージ 画像:足成

■ 2次試験での時計の使用を禁止へ

2015年12月、京都大学が2016年2月に実施される2次試験で、受験生が腕時計など自分の時計を使用することを全面的に禁止すると発表したとの報道がされました。

以下、読売新聞の記事から引用します。

試験中には、会場となる約120教室の壁などに約200個の電波時計を設置し、受験生の要望があれば、時計の位置を動かす。

試験当日は受験生が入室する際、着用していた腕時計などを自身のかばんに入れるよう求める。

すでに11月の特色入試から先行実施しているが、混乱はなかったという。

引用元:読売新聞 2015年12月10日

11月の特色入試でテストしてトラブルがなかったので、本格的な導入に踏み切ったのでしょうね。


■ 時計の使用禁止はカンニング防止が狙い

京都大学側によると、時計の使用禁止は受験生のカンニング防止が狙いであるとのこと。近年、通信機能や計算機能がある「腕時計型端末」の普及が進んでいるため、未然にカンニングができる環境をなくそうということから、こういった取り組みが行われたようです。

ちなみに、こうしたルールが定められるのは国立大で初めてなのだとか。


■ 実は教室に時計を設置していない大学は多い

個人的には、今回の京都大学の取り組みは画期的であるという印象を受けます。

みなさんもご存知かもしれませんが、実は意外と教室に時計を設置していない大学(高校)は多いものです。なぜ教室に時計を設置しないかというと、主に学生を授業に集中させるためだと聞いたことがあります。

ですから、今回、京都大学が会場となる約120教室の壁に約200個の電波時計を設置するというのは、素人考えですが「大変な作業だな」と思った次第です。

また、教室に設置する時計に電波時計を利用する点は、受験生にきちんと配慮しているなという印象を受けました。もしこれが普通の時計であれば、時計の個体差などが原因となり教室によっては時間のズレが生じ、いらぬトラブルが発生する可能性が高くなるからです。


■ センター試験では2015年から「腕時計型端末」の使用が禁止

ちなみにセンター試験における時計の取り扱いはどうなっているでしょうか。

従来、センター試験では受験生の時計の持ち込みについては明確な規制がなかったのですが、2015年実施分より「腕時計型端末」の使用が禁止されるようになりました。

もちろん時計そのものの使用は禁止されておらず、例えばアナログ式の腕時計などは従来通り利用可能です。

センター試験は、基本的に大学や高校を"間借り"して実施されます。先ほども述べた通り、教室に時計を設置していない大学(高校)は意外と多いので、今回の京都大学の取り組みのように、全国のセンター試験実施会場の全教室に電波時計を設置するというのは、現状では現実的ではありません。

したがってセンター試験では、しばらくの間は「腕時計型端末」の使用禁止で対応していくのではないかと思われます。




■ 今後、京大方式が全国の大学で導入される可能性も

今回、国立大学のトップ校である京都大学で、自分の時計を使用することを全面的に禁止するという画期的な取り組みが行われました。

今後、全国の国公立大学や私立大学においても、このように教室に電波時計を設置し時計の持ち込みは不可とする京大方式が導入されるケースが多く出てくることが十分に予想されます。

A大学は時計の持ち込みは可だけどB大学は時計の持ち込みは不可、というような受験生にはちょっとややこしい状況も出てくるかもしれません。

いずれにせよ、受験生には自分が受験する学校が「時計の持ち込みが可能なのかどうか」をきちんと試験要項などで確認して、試験に挑んでほしいと思います。

以上、ちょっと気になった話題でした。


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キーワード: 東京大学|京都大学 話題
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