■ 高校生の電子辞書選びで評判のよい「エクスワード」

今回は高校生の電子辞書についてのお話です。カシオの「エクスワード」 (EX-word) を持っている高校生が多いのには相応の理由があるようです。

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※画像はイメージ 画像:足成

■ 昔の高校生の電子辞書選びの基準は内蔵する"英語辞典"

現在、ほとんどの高校生が電子辞書を所有していますね。個人的な意見としては紙の辞典の質感やレイアウトが好きなので本当は紙の辞典をおすすめしたいところです。

しかし、どうしても荷物が多くなりがちな学生にとって電子辞書は便利なアイテムですし、大学受験の学習において必須な存在であることは間違いありません。

紙の辞典の質感やレイアウトが好きだと偉そうに言うものの、私もかつて電子辞書を購入したことがありました。

10年以上も前のことなのですが、当時は英和・和英・英英といった"英語辞典"が機能の中心的存在であり、その内蔵する"英語辞典"が各社異なっていたため、電子辞書選びの基準は内蔵する"英語辞典"が何を収録しているかが基準であったと記憶しています。

ちなみに私が電子辞書をはじめて購入した際には、研究社の「新英和中辞典」が内蔵されたもの(メーカー名は失念しました)を選びました。確かに便利と言えば便利だったのですが、当時は画面サイズが小さいなど操作性がよくなかったので、結局、紙の辞書に戻ったことを覚えています。


■ 高校生に人気の電子辞書・カシオの「エクスワード」 (EX-word)

また、当時高校生が電子辞書を購入する際にアドバイスを求めてきた時も、内蔵する"英語辞典"を基準にすすめていました。

大学受験を目指す高校生が使用する"英語辞典"のおすすめは何といっても小西友七先生の「ジーニアス英和辞典」(大修館書店)。というわけで生徒にはジーニアスが収録されている電子辞書を購入するようアドバイスしていました。

参考:高校生におすすめの英和辞典・和英辞典:ジーニアス英和辞典(大修館)

そしてカシオの「エクスワード」 (EX-word) はかなり早い時期から"英語辞典"に「ジーニアス英和辞典」を採用していた記憶があります。


■ 高校生用、中学生用、小学生用と分類されている「エクスワード」

先日「エクスワード」の最新版に触れる機会がありました。現在、高校生に一番売れている電子辞書なのだとか。

確かにこの機種を持っている生徒は多く、また各所でおすすめされているのを見るのですが、実際に触れてみて、一番売れているのには相応の理由があるということを認識させられました。

"英語辞典"はもちろんのこと、他のコンテンツも実に充実しているのです。

ちなみに現在の電子辞書はひじょうに細分化されていて、まず社会人用と学生用に分かれています。そして学生用の中では、さらに高校生用、中学生用、小学生用と分類されます(他にもTOEICなどの英語学習者用なんてものもあります)。

高校生用、中学生用、小学生用の分類は基本的に内蔵しているコンテンツ、すなわち辞典類で行われています。


■ 高校生用モデルの"英語辞典"の充実ぶりに感動

現在の高校生用の「エクスワード」に収録されている"英語辞典"は実に豊富です。

例えばどのようなものが収録されているかというと、「ジーニアス英和辞典」「ジーニアス和英辞典」はもちろんのこと、私が和英辞典でおすすめしている「ウィズダム和英辞典」(三省堂)まで含まれているのです。

さらに「現代ロングマン英英辞典」「オックスフォード現代英英辞典」といった英英辞典の充実ぶりに軽く感動をしてしまいました。

私が受験生の頃は、今のように中古書店やネット通販も充実していなかったので、値段の高い英英辞典を買うか買わないか相当迷ったものです。

画面の見やすさや操作性も素晴らしく、素直に感動してしまいました。

参考:エクスワード製品情報(カシオ)


■ "国語辞典"は「広辞苑」に「明鏡国語辞典」まで

"国語辞典"は「広辞苑」(岩波書店)に「明鏡国語辞典」(大修館書店)「新明解国語辞典」(三省堂)といたせりつくせり。"古語辞典"もしっかり2冊収録されています。

同じ分野の辞典類が複数冊収録されていることはとても重要なことで、同じ単語でも辞典によって解説が異なることがあります。その異なる解説を比較検討することで、学習が深化します。

他の電子辞書に収録されている辞典も見てみましたが、やっぱり一番売れている「エクスワード」に収録されている辞典類が最も充実しているなというのが率直な感想です。




■ 辞典以外のコンテンツも

また辞典以外にも英語では「英単語ターゲット1900」「英熟語ターゲット1000」「ロイヤル英文法」(いずれも旺文社)まで。いずれの書籍もおすすめの英語教材です(詳しくは一番最後のリンクより)。

特に早慶受験生には「ロイヤル英文法」は必須アイテムなので、教える側にとってもうれしいですね。

さらに社会では山川出版社の「用語集」が世界史・日本史のみならず全冊、さらに「一問一答用語問題集」と、大学受験に必要な教材が数多く収録されています。

特に山川出版社の用語集は、世界史受験生でも日本史験生でも、現代史の学習において政治経済の用語集は持っておいたほうがよいと考えているので、便利だろうなと感じました。


電子辞書はだいたい2万円から3万円ぐらいが相場ですが、これだけのコンテンツが収録されているのであれば、コストパフォーマンスがかなり高いのではないでしょうか。辞書を1冊ずつ買うより電子辞書を買った方が安上がりですね。

私が学生の頃にこのように辞典類が豊富な電子辞書があれば、勉強がはかどったのかなとも思った次第です。

以上、参考にしていただければ幸いです。


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