■ 現在、関西の大学で最も勢いのある近畿大学

今回は関西にある私立大学、近畿大学のお話。親がスマホで子供の出席状況を確認できるという、素晴らしい取り組みを実施しているようです。

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※画像はイメージ 画像:足成

■ 近畿大学の大学ブランド力が向上している?

近畿大学は関西にある有名私立大学。偏差値で言うと関関同立(関西学院大学・関西大学・同志社大学・立命館大学)の下に位置する産近甲龍(京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学)の一角であり、関東圏の大学レベルで言うと日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)にイメージが近い大学になります。

最近では、2002年に近畿大学水産研究所が完全養殖に成功したマグロ「近大マグロ」が人気になったり、音楽プロデューサーのつんく♂さんの入学式の祝辞が話題になったりしています。

参考:近大マグロ(Wikipedia)

これらの話題も手伝ってか、2015年に日経BPコンサルティングがビジネスパーソンを対象に実施した「大学ブランド・イメージ調査」(関西圏の大学のみ)の結果では、近畿大学は京都大学・大阪大学・同志社大学に次いで4位にランクイン。前年(2014年)調査からの上昇率ランキングをみると、堂々の1位だったのです。

参考:近畿の大学ブランド力上昇率、「近畿大学」が1位に(マイナビ)

そんな勢いに乗る近畿大学が、今度は保護者向けのサービスを充実させているのだとか。


■ 親がスマホで子供の出席状況を確認できる

読売新聞の記事によると、学生はICチップ内蔵の学生証を授業受講時に教室の端末にかざします。保護者がスマートフォンをはじめとするインターネット端末で保護者専用のサイトにアクセスすると、学生の遅刻や早退、履修科目の時間割に加え、出席率や成績も分かる仕組みです。

導入は2015年の秋で、開設から2週間で約1400件の利用があったそう。

参考:大学生に親がそこまで…スマホで出席状況確認(読売新聞)

遅刻や早退、履修科目の時間割、出席率や成績といった学生のデータを郵送する仕組みを取り入れている大学は多くの大学で取り入れていますが、このように"リアルタイム"で学生の状況がわかる仕組みというのは、実はほとんど行われていません。




■ 2014年度・2015年度の大学入試で入学志願者数日本一に

近畿大学は2014年度・2015年度の大学入試において明治大学や早稲田大学よりも多い15万5778人の入学志願者数を集め、2年連続で日本一の入学志願者数を記録しました。

近畿大学が入学志願者数をこれだけ集める理由は、積極的な広報戦略をとることで全国的な知名度をアップさせてきたからではないかと言われています。

参考:伝統校への挑戦状…志願者数日本一、近大の広報戦略(読売新聞)

もちろん広報戦略も重要ですが、今回話題となった親がスマートフォンでリアルタイムに子供の出席状況を確認できるといった、保護者のニーズをしっかりおさえた"安心して子供の教育を任せられる"大学であるための仕組み作りは、少子化が進み大学全入時代となる現代においては、親御さんにとって魅力的な大学にうつるのではないでしょうか。

おそらく2016年度入試においても近畿大学の入学志願者数は増加し、今後も近畿大学の大学ブランド力は向上していくと思われます。

いずれにせよ近畿大学は今後の発展が楽しみな大学のひとつです。


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